窓に残ったダイイングメッセージ ”50%OFF” の謎!〜飛散防止フィルム編〜

JYUJYU

まどかのグラフィックデザイン

こんにちは!ゲルポリを愛し続けること11年。JYUJYUです。
今回は施工時に見落としがち、うっかりすると大惨事になる飛散防止フィルムのお話。

最近では、強化ガラスなどの普及で少しずつ減ってはきているものの、まだ多くの店舗ウィンドウに飛散防止フィルムが使われています。
その理由は、 窓ガラスが割れた際にガラス片の飛散を防ぐためです。車の窓ガラスにも貼られていますよね。とても重要な役割を果たしています。

しかし、普段は安全で頼りになる存在の飛散防止フィルムが時に恐怖にさらす存在に化けることがあります!

目次

  • 50%OFFゴーストの出現!
  • 飛散防止フィルムへの気遣い
  • 施工時の3つのポイント
  • まとめ

 

50%OFFゴーストの出現!

お客様からウィンドウ装飾の仕事を依頼され店舗へ現調に行きました。
ウィンドウにはカッティングシートがすでに貼ってあり、この仕事も任せて欲しかったなぁ~と思いながら、ウィンドウを眺めておりました。
担当者がやって来て、装飾の打ち合わせ、ウィンドウサイズを測りついでに貼ってあるシートを剥がして欲しいと頼まれ、これは、カッティングシートですね~と言いながら、シートをゆっくりと剥がしました。
そこで私が見たものは…!!

な、なんと、ウィンドウに50%OFFの文字が!!

剥がした文字のシルエットがくっきりとウィンドウに残ってるではありませんか!!
これは、誰かが残したダイイングメッセージでは!!
なんて冗談を言ってる空気ではなくなりました、、、。

長い期間、飛散防止フィルムの上にカッティングシートなど貼っておくと、剥がした際に貼った痕がフィルムに残ってしまうことがあります。
あなたはこんな経験ありませんか?
部屋に貼ったままのポスターに貼りかえようとして、いざ剥がすとポスターの貼ってあったところだけすごく綺麗な壁紙が現れた!
なんてこと。ありますよね?まさにそれです。
自分の部屋なら、我慢をするか、全く同じ位置に同じ大きさもしくは一回り大きなポスターを貼れば良いですが、店舗の場合はそうはいきません。
新たに装飾する際に痕が残ったままで装飾をすると、新たなシートと痕が重なり合って汚く見えます。

その場合は飛散防止フィルムを貼り替えることになります!

飛散防止フィルムへの気遣い

飛散防止フィルムの貼り替えは、結構大変です。もちろん費用もそこそこかかります、、、。
ですから飛散防止フィルムとうまく付き合う必要があります。

まずは、クリーニングです。

店舗のウィンドウはお店の印象づける重要な場所です。毎日掃除をされていると思います。
そのときに注意したいのが、ガラスを掃除しているのではなく飛散防止フィルムを掃除している意識を持つことです。
ガラスと飛散防止フィルムの違いはズバリ硬さです。飛散防止フィルムはガラスのように硬くはありません。
ですから目の粗い雑巾などで強く拭いたりすると傷が付きます。そうなったら、せっかくの掃除が台無しです。
それどころか、また貼り替えです。ですから飛散防止が貼ってあるかどうかの確認し、それぞれに合った掃除を行うことが重要です。

施工時の3つのポイント

次に飛散防止フィルムへの装飾についてです。

カッティングシートなどを貼ること自体は問題ありません。ただし、長い期間は先の例にあるように注意が必要です。
しかし、飛散防止フィルムへのいちばんの注意点はカッティングシートなどを剥がす撤去時です。

なぜか?

シートを剥がす時って急いで作業を終わらせたいですよね!
でも、なかなかシートが剥がれず、ついついカッターなどを使って剥がそうとしませんか?

ちょっと、待った!!

飛散防止フィルムを傷つけてしまうケースが多々あります。実は、このケースが今まで施工してきて一番多く目にしてます。
職人さんが作業する場合はこのような失敗はないと思いますが、予算の関係でシートを剥がす撤去のみお店のスタッフが行うというケースが多いからです。その時に事故が発生します。飛散防止フィルムに穴をあけてしまいます!空いたら悲しいかな元にもどりません。

改善策1つ目:とにかく気をつけること!

あたりまえのことですが、丁寧に剥がす。
根気が必要です。大変でも道具は使わずひたすらがんばる!

改善策2つ目:外貼りにすること!(飛散防止フィルムの無い方に施工する)

飛散防止フィルムの多くはガラスの店内側に貼ってあります。それは、外に貼ると屋外の場合、雨、風などの汚れが早くから付着して透明感のあるガラスを保つことが困難になるからです。ですから、カッティングシートなどの装飾を内貼りではなく飛散防止フィルムの貼っていない方の外貼りにすることで、撤去時のリスクは軽減されます。ただし、テナントなどの場合に外貼りを禁止している場合もありますので、確認が必要ですね。

改善策3つ目:シート選びが大事!

カッティングシートのような糊付のシートは数えられないほど種類が豊富です。
なかには、永久粘着と言って、貼ったら剥がさない前提で作られた製品もあります。ですから、装飾でのシート選びは重要です。期間限定での装飾の場合は糊残りの少ない再剥離シートをお勧めします。ただ、再剥離シートと言っても糊を使っていますので何年間も貼ったままで剥がす際には糊は残ります。
シートの中にはあっという間に剥がすことができるゲルポリシートといった製品もあります。短期間の装飾にはとても良いと思います。撤去に手間取っている方々を見かけると、もったいないな。と思うほどに剥がすのはカンタンです。スタッフの方の拘束時間短縮にもなりみんな早く帰れて皆ハッピーです。

以上の3点は、飛散防止フィルムに装飾をする場合には私は気をつけます!

まとめ

冒頭のお客様のケースでは、カッティングシートの文字シルエットが飛散防止フィルムに残ってしまっため、飛散防止フィルムを新しく貼り替えた上に、新たな装飾することになりました。

予定していなかった出費のため、ご担当者様も困ったかと思います。。
もちろん装飾してる期間やお店の環境によって痕が残らないケースもございますが、ウィンドウ装飾をする際、特に飛散防止フィルムに施工は、すくなくともこの3つのポイントを気にして装飾しましょう!

最後に、飛散防止が貼ってあるかどうかを見分けるには?
下の写真のようにガラスに隙間ができているようであれば、飛散防止が貼ってあります。
もしどうしてもわからない場合はプロに聞いてみるのが一番早く、確実かもしれません。

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JYUJYU

代表取締役社長 篠原寿寿株式会社まどか
知る人ぞ知るまどかの代表。 大学時代に学校に通いながら現在の仕事を始め、卒業までに8年間を費やしてしまった変わり者。おまけに名前もかなり変わっているので誰も正しく読(呼)んでくれない。 人と同じことを嫌い、あえて違うことや新しいことに挑戦し成し得ることに喜びを感じる。一方、頼まれるとイヤとは言えない性格で、たくさんのお客さまの裏方として動くことにも喜びを感じながら…日々喜びを求め奔走しています。
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