プロジェクターを使って窓ガラスに映像を映したい!どうする?

JYUJYU

まどかのグラフィックデザイン

最近、ウィンドウにゲルポリを貼ってウィンドウ装飾することが当たり前になってきました。
私個人としてはとても嬉しい限りです。

ただ一方で、いつもと違うことがしたい!という方も多く、ご相談いただくのが

ウィンドウに映像を流したい』というご要望です。

今回はこんなご相談にお答えする気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

目次

  • 壁と窓ガラスではプロジェクターからの映像の映り方が違う
  • プロジェクターの置く場所は難しい!意外と困ってしまう
  • 原状復帰のことまで考える!大惨事になる可能性も
  • まとめ

壁と窓ガラスではプロジェクターからの映像の映り方が違う

ご相談がくるようになったのはプロジェクションマッピングが話題になり始めた頃からです。昔から会議やセミナーなどプレゼンテーションでは多く使われてきました。

最近では、技術の進歩で性能が良くなり大きな映像を流すことができるようになりました。しかし、技術が進歩したとはいえ使うシーンはいまだ昔とほとんど変わりません。

具体的に何が変わらないのか?

環境です。ほとんどが暗い場所で使われています!

ところが、ご相談いただくのは、ウィンドウに映像を流したいという要望。そうなると話が変わります。ほとんどが明るい場所になります。もちろん夜間というロケーションもありますが昼間は見えづらいことには変わりません。

この話をすると、夜だけでも見えれば良いという方もいらっしゃいます。
実は夜間だけ映像を流す場合でも問題が出てきます。

イメージしてみてください。

透明のガラスは壁と違ってガラスを通してその奥が見える場合がほとんどです。すなわち、投影の光がガラスを透り抜けるもしくは光が反射して反対側に映るなど、壁と違ってガラスにははっきり映像が映りません。それは夜間も同じです。

ですから、問題解消のため、白やグレーの投影用のシートを映像の流したい部分にだけ貼って、壁があるように見せるのが一般的です。

これで映像が見えにくい問題はクリアできます。 しかし、新たな問題が。。。

先ほど、映像がキレイに映るようにするために白のシートを貼るとお伝えしました。ということはガラスにはシートが常に貼られています。

結果として店内やショーウィンドウ内は見えにくくなってしまいます。ここまで話すと『どうしよう!!!』と悩むお客様はいらっしゃいます。でも、それでもいいからやりたいという方がいます。その方には次の課題をお伝えします。

プロジェクタ設置どのようにお考えですか? どんな風にディスプレイを飾る予定ですか?

プロジェクターの置く場所は難しい!意外と困ってしまう

映像をウィンドウに映す場合ほとんどが店内側から外に向けて映像を流します。

では、プロジェクターの置く位置はどこになりますか?

一番邪魔にならない場所として多いのが天井にスポットライトのように取り付けるケースです。この場合、設置場所によって内装工事をしなければなりません。

もっと簡単にできないか?

それを解消すべく現在では置くタイプの超単焦点タイプのプロジェクターがあります。これであればとても簡単に設置、移動ができます。当社でも簡単にという場合はこちらをおすすめしています。

でもこれにも注意点があります。映像を映し出す高さと大きさです。

人が立った時の目線の位置に映したい場合は、プロジェクターを台の上に置くなどして少し高い位置にする必要があります。そうなれば、他のディスプレイを置く場合に邪魔になることは避けられません。そして、プロジェクタは丸見えになるため目隠しBOXなど用意が必要になります。難題が多いです。

ですが、うまくこれらの難題をクリアできたとします。でもまだまだ安心はできません。

原状復帰のことまで考える!大惨事になる可能性も

ご相談の多くは1ヶ月、2ヶ月と短期間でキャンペーン的に使いたいという相談です。せっかく手軽にできた!と喜びの後に惨事が待ち受けていることもしばしばあるんです。

原因は投影するためにガラスに貼ったシートです。

そう、ガラスに映像を映すのに欠かせないシートです。現在では白やグレー、半透明などいろいろなシートが販売されていて、しかも1平米あたり数万円と結構な高額商品です。

そのシートのほとんどが強糊加工がされていて使い終わったあと剥がすのに苦労します。しかも、シートを貼るのは店内側に貼ります。すなわちプロジェクタの投影光が直接当たる方です。

店内側といえばガラスに飛散防止フィルムが貼ってあることもしばしば。ですから、シートを剥がす際に飛散防止フィルムも剥がれてしまうという事故が起きています。

ちなみに、逆のガラス外側にシートを貼るという選択肢はどうか?

これについては飛散防止リスクはないものの、投影光が最初にガラスに当たるため反射してしまい、あまり綺麗に映像が映りません。ですからシートを貼るときに下調べは必ず必要です。

当社ではそんなリスクを解消すべくプロジェクター用ゲルポリを提供するようにしております。100%保証できるものではありませんが現在までのところ事故は一度もありません。

これまでのお話が最低限お伝えしなけれなならない注意点です。
ここまで読んでやる気がなくなるような話ばかりですみません。でもあとでガッカリされるよりは。。。という思いです。

*誠に申し訳ございませんが、投影用の透明ゲルポリシートは2021年9月時点でメーカーの受注生産となりました。ご注文は最小ロットが3000平米〜となり弊社では現在制作のご対応ができません。

まとめ

映像を流す!

ということは宣伝としてはとても効果的な手法だと思います。多くの情報を伝えることも可能で、動きがあることで人の目に留まりやすい効果もあります。

ですが、私個人としては理想的な見せ方を実現するにはまだまだいくつもハードルがあるように感じています。

おそらく一番の理想はテレビのようにスイッチ一つでウィンドウに映像が映し出され、しかも店内も見える。ときには店内は見せない。もちろんプロジェクターを置かずに。。。

現在でも近いものはありますが、完璧ではなく実現には時間と費用がかなりかかります。早い進化に期待してます。

当社では手軽に試してみたいというご要望にお答えすべくモバイルプロジェクター(手のひらサイズ)と投影できるゲルポリシートをセットにしたレンタルをご用意してます。台数がそれほどありませんのでご興味のある方はお早めに。
*誠に申し訳ございませんが、プロジェクターとゲルポリシートのレンタルサービスは停止しております。

ゲルポリについてのお問い合わせはこちら

イメージ通りのデザインを伝えられない方へ

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JYUJYU

代表取締役社長 篠原寿寿株式会社まどか
知る人ぞ知るまどかの代表。 大学時代に学校に通いながら現在の仕事を始め、卒業までに8年間を費やしてしまった変わり者。おまけに名前もかなり変わっているので誰も正しく読(呼)んでくれない。 人と同じことを嫌い、あえて違うことや新しいことに挑戦し成し得ることに喜びを感じる。一方、頼まれるとイヤとは言えない性格で、たくさんのお客さまの裏方として動くことにも喜びを感じながら…日々喜びを求め奔走しています。
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