無いなら作る!ウィンドウがないインショップでも可能なウィンドウディスプレイ術とは?!

SHIMSADE

まどかのグラフィックデザイン

こんにちは!

何年ぶりかに奥歯の詰め物が取れて、歯医者に行くか迷っているディスプレイ担当のSHIMSADEです。

今回のお悩みはアパレルブランド店舗装飾VMD担当者さまからのご相談です。

具体的な相談内容はこのようなものでした。

ガラスに貼るシートの表現を、ショーウィンドウがない店舗で表現できないか?

ウィンドウがある店舗のみゲルポリをご活用いただいていたクライアントさまから、

ウィンドウがない店舗にもウィンドウ装飾と同じようなことがしたい!とのこと。

さらに聞いてみると新シーズンのコンセプトが『透明感』『透けた感じ』がイメージで

出来ればウィンドウのガラスにクリアーなヴィジュアルを貼って展開したいんだけど、

ショーウィンドウを持つ店舗が少ないブランドなので実現が難しい。

ガラスに貼るシートでの表現を、ショーウィンドウがない店舗でも表現できないか、、?

確かにウィンドウがある店舗にウィンドウシートの装飾は今まで当たり前のように行ってきましたが

百貨店・商業施設内などのウィンドウがないインショップでは、商品陳列棚にスタンドPOPを置いたり、

イーゼルポスターを設置したり。ガラスに貼るような透けた表現をしようと考えたことがありませんでした。

担当の方がイメージしている具体的なプランを聞いてみると

自立バナーに透明シートを取り付けてこのような実現が出来ないか?とのこと。

実現に向けて検証してみました。

どんな自立バナーが良いか!?

自立バナーにもたくさん種類があります。

組み立て式の中でも穴あけ展張式や巻き取り式のものもありますが

その中でも一般的な上下バー展張式のものを使用することにしました。

理由としては、今回取り付ける素材が多く使われるターポリン素材ではなく透明シートを使用するので

(シートが傷んでしまうという理由で)巻き取りができなかったり、

穴を開けた後のハトメ加工ができないなどが主な理由です。

しかも価格も一番安く、耐久性は(他の2つに比べ低いですが)館内の使用であれば全く問題ございません。

しかし、そもそもが合成紙やターポリンを使う自立バナー。

選んだ自立バナーで透明のシートが果たして問題なく取り付けられるのかの検証が必要でした。

透明素材のシート・印刷方法はどんな選択!?

次に透明シートの選定です。

透明シートにも各メーカー色々種類がありますが

大きく分けると透明塩ビと透明PETになり簡単な2つの差は以下のような違いです。

透明塩ビ ⇒ 比較的柔らかく伸縮性に優れるが塩ビほどクリア感はない。

透明PET ⇒ 固く伸び縮みがなく平滑性の良いためクリアに見える。

自立バナーとの相性もあるかもしれませんが、透明性を重視し透明PET素材を使用しました。

次に印刷方法です。

印字にも何種類か方法がありますが、

大きく分けてUV印刷と溶剤印刷の2種類がございます。

試用期間や用途によって使い分けする場合が多く、印字した際の見た目も変わってきます。

こちらも透明性を重視し溶剤印刷を選びました。

差し替え可能なので結構使える自立バナー!

テストの結果、取り付けにもとくに問題なく、見え方も良さそうです。

透明感もバッチリ!

そもそも自立バナーはシートを差し替えることができるので、ウィンドウシートと違って再利用可能です。

例えば次回透明シートではなく普通のポスター紙でも取り付けて使用するなど。。。

また、今回の透明シートも再度利用することも可能です。内容がテーマにマッチすることが前提ですが、、、。

まとめ

ウィンドウがない箇所で透明の表現をしたいといった場合の多く使われるケースは、

透明のアクリルを使って、吊るしたり、立てたりと今までやったような実績で進行しがちです。

今回の『透明シートをバナーとして使用する』というのは初めての経験で

非常に勉強になりました!

イメージ通りのデザインを伝えられない方へ

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SHIMSADE

ディレクター株式会社まどか
店舗のディスプレイや印刷の仕事をメインに、お客さまのイメージを形にすべく日々奮闘中。印象に残った事例を紹介していきます。好きな食べ物はカレーとハンバーグ、嫌いな食べ物は豆。
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