こんにちは、まどかの制作担当 ケンボーです!
Macでデザインデータを作成する毎日ですが
どんどんどんどん扱うデータ量が大きくなってますね!
当社では大判出力を行っているので、メートル単位の巨大データを扱うことは日常茶飯事です。
その中でデータ支給されたお客さんから「画像の解像度大丈夫ですか?」と聞かれる事がよくあります。
そこで今回は、大きな出力物での適正サイズなど解像度についてご紹介します。
目次
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オフセット印刷での適正解像度ってどれくらい?
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インクジェット大判出力での適正解像度ってどれくらい?
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まとめ
オフセット印刷での適正解像度ってどれくらい?
紙の印刷(オフセット印刷)の場合は
ズバリ!原寸で350dpi!
というのが一般的です。
これは日本の印刷では175線が主流で、その倍数が適切とされているからです。
ちなみに175線というのは、1インチの中を175の点で表現しているという事で、この数により画質の細かさが決まってきます。
ですので、オフセット印刷でB2ポスターを出力したい!といった場合、使用している画像は原寸350dpiが適切となります。
ただし、データ容量はそこそこ大きくなりますので、難しい場合は、300dpiくらいでも大丈夫かと思います。
また、美術書のようにかなりの高精度を求められる時は、300線以上の線数で行う場合もあり、その際は600dpiくらいが適正となります。
インクジェット大判出力での適正解像度ってどれくらい?
では続いてかなりの大きさを出力できるインクジェット大判出力の場合はどうでしょう。
幅や長さが何メートルといった大きさですので、350dpi相当の画像では容量が重すぎて、相当ハイスペックなマシンでない限り作業が全く進みません…
しかもPhotoshopでは取り扱える最大サイズがあるので、そもそも大きな画像にも限界はあるという事です。
ちなみにPhotoshopの最大サイズ、いわゆる編集ベースの「PSD」形式の場合、現状では30000ピクセル×30000ピクセルまでのサポートのようなので、350dpiで約2メートル四方といったところです。
※ちなみに現在のPhotoshop CCで開ける最大サイズは300000ピクセル×300000ピクセルまでOKです。
ただし、扱える形式等は限られます。参考はこちら。
当社ではアパレルさんのディスプレイウィンドウ用のシートやタペストリー等の大判出力を数多く扱っていますが、その経験から言わせていただくと…
ズバリ!原寸で200dpiあれば大丈夫!(2メートルくらいまで)
さらに大きければ150dpiでも大丈夫!(3メートル以上のもの)
実際の見た目の画質と取り扱う画像制作の作業効率を考えて、当社ではこのあたりを基準としています。
大判出力の場合、実際にその出力物を見る時は、だいたい数メートル離れた場所から見ます。
間近で見ると多少の荒さが見えていても、実際店舗でお客さんが見る際には全くわからないレベルです。
まとめ
ということで、大きな印刷物・大判出力の解像度に関して簡単にご説明しましたが、「解像度」という考え方は最初はなかなかとっつきにくいですよね。
今回お伝えした適正解像度の数値は、当社でよく扱っている店舗のポスターやウインドウディスプレイでの参考としてください。
大判出力でも実際かなり間近で見るような出力物だったり、細かい絵柄をかなり正確に表現したい場合などは、やはりもっと高い解像度が求められます。
逆に屋外広告など、さらに見る距離が増えてくると、100dpi以下の低い解像度となってきます。
つまり、見る距離が
近ければ近い程、サイズは小さく!解像度は高く!
離れれば離れる程、サイズは大きく!解像度は低く!
と考えればわかりやすいですね。
ぜひそのあたりを気にしながら街中の出力物を見てみてください!
次回はこの大きな出力で画像を拡大する際の荒さを軽減!
「簡単!画質向上テクニック」をお伝えしたいと思います!
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