こんにちは。だいぶ制限された夏なので、家飲みでまたまたちょっとお腹が出てきたケンボーです。
コロナ禍は続いておりますが、徐々にイベントなんかは対策をしながら開催し始めている感じですね。
そんな中、弊社は駅の自動改札機ラッピング!という面白いお仕事に関わらせていただくことができました!
実証実験という形ではありますが、ありがたい経験をさせていただきましたので、ご紹介させていただこうと思います!
目次
- 自動改札機ラッピングのご依頼
- ラッピング箇所の決定
- ラッピングのデザイン制作
- デザイン決定、最終調整
- ラッピングシート作成、そして施工!
- まとめ
自動改札機ラッピングのご依頼
自動改札機ラッピング…ありそうでなかなかお目にかかったことがないかと思いますが、全くないわけではありません。阪神甲子園駅の臨時改札口はタイガース仕様のラッピングがされているようです。また、海外でもいくつか例はあるようです。
今回のご依頼は自動改札機のメンテナンスをされている会社様からでした。担当の方がお客様であるJR東日本様に話を持ちかけたところ、今までやったことはないけど、ぜひやってみましょう!という流れになり、制作〜施工を弊社にご依頼していただけることになりました。
初めてのことですのでまずは実証実験として行うこととし、場所はJR横浜駅の中央南改札口に決定!改札機ラッピングというだけでテンションあがりましたが、私の地元、横浜でのメイン改札ということで、さらにテンション倍増となりました!
みなさんご存知かと思いますが、JR駅のラッピング前改札です
ラッピング箇所の決定
まず改札機のどこの面にラッピングするか、という話になるのですが、上記の阪神甲子園駅ではおそらくほぼ全ての面にラッピングされています。おそらくパーツを外して巻き込んでいるようにも見えます。
今回は改札機のパーツを外してまでの作業は場所的にもなかなか難しいという結論に至りまして、ステンレスの平らな面にラッピングすることに決定。また、通路は3〜10号機(改札正面の下部に通路番号があるのです)の8通路ということで決まりました。
改札機の下に通路番号があるのです!
ラッピングのデザイン制作
ラッピング面が決まったところでいよいよデザイン制作です。JR様よりいただいたテーマは「モバイルSuica」の便利なポイントをイラストで表現する案、さらにサブとして来年「鉄道開業150年」ということで鉄道写真を使った案も、といった内容でした。
まずモバイルSuica案に関しては各シーンのイラストを作成。それぞれ違うタッチとポイント説明の表現違いで3パターン。自動改札機を通るのはある意味一瞬ですし、ポスターのようにじっくり見るような場所ではありません。イラストの配置や文字の内容・入れ方はなかなか悩ましいものでした。鉄道案を作るにあたっては横浜にちなんだ車両をセレクト。新しい車両でもなく、古すぎるでもなく、今利用している人が昔を懐かしめるような車両がいいなあ〜と思いチョイスしました。
上がモバイルSuicaの便利なポイントをイラストで表現した案、下がかつて横浜駅を走っていた車両案
デザイン決定、最終調整
デザインに関して数回のやり取りを行い、無事最終決定!イラストのタッチが決まり、色合いは通路によって変えてカラフルに、さらに鉄道案も組み込んだ形となりました。
そして、今回ちょっと厄介だったのは、ラッピングする面がただの1枚の板ではないということ。改札機には様々なセンサーなどのパーツがあり、側面にはいろいろな継ぎ目や穴があります。どうしてもその部分にイラストや文字がかかってきてしまいますので、その辺りを図面と照らし合わせながら、いい位置に調整していきます。この工程を経ていよいよデザイン完成となります。
改札の側面にはつなぎ目やいろいろな穴が…
ラッピングシート作成、そして施工!
デザインが決定しましたので、続いてはラッピング用のシート出力です。シートといっても粘着具合や硬さ、貼りやすさなどいろいろありますので、何度か実機でテストし一番良いものをチョイス。強度を保つためラミネート加工をし、施行に向けて着々と準備していきます。
そして最終工程の施工!もちろん日中にはできませんので、終電近くの時間から始発までに行うことに。また、比較的人が少ないであろう日曜日の夜に設定しました。22時ごろになりだいぶ人が少なくなってきたので、いよいよ施工開始です!
まずは2通路のみ改札機を止めて施工スタート!もちろんまだ利用する方はいるので、皆さん何やってんだって感じでジロジロ見ていきます…。その後、人の流れを見ながら徐々に通路を増やしていき、終電が終わったら残りを一気に施工!ラッピングプロの職人さんのおかげで大きなトラブルもなく無事予定より早く終了しました。
通路は意外と狭いので、施工する際の姿勢が大変そうです!
無事キレイに貼れました!つなぎ目やセンサーの穴のくりぬきもバッチリ!
まとめ
無事施工完了しましたが、今回はある意味ここからが本番。実証実験ですので、これから実際に多くの人々が行き交う中で、このラッピングの耐久性などを見ていかなくてはいけません。JR横浜駅は1日おおよそ29万人の乗降客数だそうです。そこではカバンや傘、ベビーカーなど、いろいろなものがぶつかってしまいます。キレイに保つというのは正直難しそうです…。またビジュアルに関しては、視覚的に訴えかけるデザインが求められると改めて感じました。
このラッピング、まだしばらくは貼っていると思いますので、横浜駅を通ることがありましたらぜひ見てみてください!
かつて横浜駅を走っていた車両たち!
最新記事 by ケンボー (全て見る)
- ありそうでなかった!駅改札機ラッピングの実証実験スタート! - 2021年9月3日
- コロナ禍だからこそデコラシール!スペースもとらず、掃除も簡単な店舗装飾 - 2020年10月26日
-
入居者様もきっと喜ぶ
レンタルオフィスでの簡単装飾シート - 2020年6月8日