レンタルのパーティクルボードに糊が残らないデザインラッピング方法

ゲルポリ子@TAKI

まどかのグラフィックデザイン

こんにちは。少し前の金ローのタイタニック以降、レオ様ブームが再燃のゲルポリ子@TAKIです。
昔は俳優としか知らなかったですが、ずっと環境保護活動もされていて、ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリー映画「Before the Flood」はショッキングな内容で行動しないとマズイなと思いました。
日本でもずっとエコの声はありましたが、2020年のコンビニ袋廃止からエコへの関心は加速している実感があります。2021年はサステナブルとかSDGsとか頻繁に耳にするようになって、当社の仕事関係でもエコなものが増えてきたように思います。今日はエコ素材のパーティクルボードにデザインラッピングをしたい!でもレンタルなので綺麗に戻して返したい!というお客様のご要望を実現した事例をご紹介します。

目次

  • コルクや木の端材で作られたような什器にゲルポリシートの装飾はできますか?
  • 他社はどのように装飾している?どうしてゲルポリシートを選んだのか?
  • 透明タイプのPiTAシートとパーティクルボードの気になる相性は…?
  • まとめ(注意点と全体像)

コルクや木の端材で作られたような什器にゲルポリシートの装飾はできますか?

まずこのようなお問い合わせをいただきました。
「コルクや木の端材で作られたような什器に貴社のゲルポリシートで装飾はできますか?」

お問い合わせとともに、什器の写真をいただきました。


この素材、最近よくみかけますが私は名前を知りませんでした!
小さい画像ですので表面はどんな感じなのかも知りたいですが、調べるにも名前がわからず…「ウッドチップ 板 材料」で検索をしたところ写真とともにヒットしたのがパーティクルボード!

パーティクルボードとは、木材のチップを加熱圧縮した板のことです。パーティクルとは英語で「particle」といい、「小片・細片・粒子」という意味です。「パーチクルボード」「削片板」「チップボード」とも呼ばれています。
【パーティクルボードとは】種類・特長・用途別にまとめてみた

ゲルポリシートは透明ではってはがせる素材です。
しかし、吸着面がボコボコしていると貼ることができません。
写真で見る限り貼るのは難しそうです。
現物を見れるか確認したところ、ちょうどその什器を使った催しがあるとのことで現場を見に行きました。

他社はどのように装飾している?どうしてゲルポリシートを選んだのか?

現場を見に行ったところ、他社はこのような装飾をしていました。

・A1~B2くらいの厚紙のポスターを丸めたガムテープで固定
・A4~A3くらいのパウチされたロゴやイメージ写真を丸めたセロテープで固定
・什器の前面部分のサイズにしたハレパネ7mmを養生テープで設置

大体が全面糊のシート貼りなどではなく、何かの端の方をテープで固定するという方法が多かったです。

さて、お問い合わせがあったお客様はどのようにされたいのでしょうか?

お送りいただいたデータはこちらです。

*グレーは透明です

なるほど、全面にシート貼りをしてラッピングをされたいということがわかりました。
パーティクルボードの什器は思ったより頑丈な板面なのかもしれませんが、全面糊のシートを貼った場合に、

1.弱粘だと密着がわるい
2.強粘だと剥がすときに下地を剥いでしまうおそれがある

ということが考えられます。
だからゲルポリシートだったんですね!

…ただし!
現場に行ったときにゲルポリシートを試しましたが、くっつきませんでした…。
そこで当社のもう一つの人気商品のPiTAシートを試したところうまくいきましたので、今回はPiTA(ピタ)シートで作成することにしました!

透明タイプのPiTAシートとパーティクルボードの気になる相性は…?

透明タイプのPiTAシートは表面がなめらかでツヤツヤしています。
対してパーティクルボードはニスが引いてありますが、表面がボコボコした木の感じです。
PiTAシートを貼った時の違和感はないでしょうか?

完成系はこちらです!



これは予想以上に美しい仕上がりになりました。
ほとんどツヤが目立たないですし、透明に印刷した柄が木に馴染み、ラッピングできているように思います。


ヒキの写真ではファサードだけではなくサイドも見えていますが、絵柄がうまくつながって綺麗な仕上がりになっています。
PiTAシートとパーティクルボードはなかなかの相性ですね!
ただし、パーティクルボードはいろいろな種類があるようですので、実施前にテストをしたほうが良いと思います!

まとめ

今回の事例はいかがでしたでしょうか。

冒頭のレオ様に戻りますが、このブログを書いている途中でもう一本2007年の「The 11th Hour」という環境ドキュメンタリーも観ました。すると、14年前のこのころからSustainability WorldやSustainabl Desinという言葉は登場していたことに驚きました。私はかなり遅れていたようです…。
事例のle pépin様も環境に対しての取り組みをされているようで、お買い物をしたときにいただけるショッピングバッグが使い勝手が良く何回も使っているのですが、よく見るとシールが貼ってあり、「繰り返し使用することを推奨」となっていました!

こういう考えのエコもあるんだなぁと勉強になりました!
当社でも何ができるかどうしたらいいか引き続き考えて、地球のためになるような結果になったらいいなと思います。もしこのような環境素材を見せる形の装飾をお考えでしたらご提案しますのでお申し付けください!

イメージ通りのデザインを伝えられない方へ

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ゲルポリ子Webサイトの窓口としてゲルポリシートをお店づくりに役立てるサポートをしています。ゲルポリシートをきっかけに、お店づくりにおけるお客様の様々なお悩みを一緒に考え解決。ひとつでも多くの「こういうことをやりたい!」「こんなことできる?」にお応えできる様、日々考えたり、気づいたことをブログにしています。 お得意様:バレエ用品、シューズ、ライフスタイル雑貨、お洋服、コスメ
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