ミカサバレーボール

バレーボールのデザインをデザイナー目線で考えてみた

カザマックス

まどかのグラフィックデザイン

今週末PTAのバレーボール大会に出場するため猛練習中?のママさんバレーボーラー兼デザイナーのカザマックスです。
先日、ネットニュースを閲覧していたところ2019年4月にバレーボールの新デザインが発売されるという記事が目に入ってきました。

新デザインはFIVB (国際バレーボール連盟) と株式会社ミカサが2024年までの契約を更新した第36回FIVB世界総会で発表され、新ボール「V200W」は2019年のFIVB Volleyball World Cupからデビューして主要な国際大会で使われていくようです。

これまでもメーカーのこだわりで変化してきたバレーボールのデザイン。最初は白一色だったバレーボールが今はカラフルになって模様も変化してきました。今回の新デザイン発表を機会にバレーボールのデザインについて考えてみたいと思います。

目次

  • ミカサのバレーボール 新デザイン
  • ミカサのバレーボールの歴史
  • バレーボールのデザインをデザイナー目線で考えてみた
  • 番外編 こんなボール考えてみた
  • まとめ

 

ミカサのバレーボール 新デザイン

今回新しくなったミカサの「V200W」は

マイクロファイバーを使用した表皮素材は、ディンプルシボと微細なシボ2種類のマルチパターン構造を採用しボールの飛行を安定させ、かつボールのクッション性能を上げています。また、汗がついてもボールを滑りにくくするナノ・バルーンシリカ コーティング加工により、競技中のボールの滑りを抑制します。このボールは、過去6か月間にわたって、各国の代表チームおよびクラブチームでの厳しいテストを経て、FIVBの承認基準をパスしたボールです。

 

引用元:ミカサ

とメーカーが発表したように様々な工夫が施されています。

 

ミカサのバレーボールの歴史

(株)ミカサは広島でゴム製品などを作っていた会社でしたが、広島ではバレーボールが盛んだったそうでゴムの特性を活かしたボール作りができないかと生産を始めたそうです。
現在バレーボールのV1リーグで活躍中しているJTサンダース・JTマーヴェラスが広島のチームです。私も実際に試合を観に行ったことがありますが、厳島神社の名物しゃもじをもった大応援団がいつもつめかけていますのでとても人気があるんだなというのがわかります。

ミカサのボールが品質を認められ、FIVBの公認球となったあと、国際大会公式 試合球に選ばれたのが1969(昭和 44)年。このころのバレーボールが 左下の白いボールのイラスト。

白一色と皮革18枚貼りの構造。とてもシンプルで、私が小さい頃イメージしていたバレーボールはまさにこんな色形。小学校にもこの白いバレーボールがあったなぁと記憶しています。

バレーボールのデザインの変遷

その後、1975(昭和50)年にはすでに上真ん中のイラストのような青・黄・白3色のカラーボールが開発されていたようですが98(平成10)年にFIVBの公式試合球に認定されたのをきっかけにカラーボールがスタンダードに。この頃、私は子供でしたが、バレーボールをテレビでよく観戦していました。今よりももっとバレーボールが盛り上がっていた時期です。このテレビ放送でボールが映え、視聴者に見やすいように、選手としてもサーブの回転がよくわかり対処しやすいメリットがカラーボールにはありました。確かに、ジャンプサーブなどのドライブ回転、逆に全くの無回転というのがすごくよくわかります。

その後、上右のイラストのように青・黄の2色へと変化し今回の新デザイン「V200W」へ進化しました。

バレーボールのデザインをデザイナー目線で考えてみた

こうして改めて変化を追ってみると、やっぱり白い色はシンプルで清潔感があってかっこいいのだけど逆に使用感がもろにでてしまうのが難点です。よく、汚れてどす黒くなったボールも見かけました・・・。あとは、光を反射しやすいから、体育館の照明と重なった時に眩しくて見づらいということもあるのではないかなと思います。

形については、人が丁寧に貼っていくので細長い形状の18枚というのが一番貼りやすかったのかな・・・そして、最後に皮を定着させてくっつけるためにプレス機で継ぎ目を押し込んだのが溝となっているのかなと思います。

この溝がバレーボールのデザインが変わるたびに変化してきていますが、空気の流れが変わってボールの軌道に少しずつ影響しているかもしれません。

カラーボールになってから使用されている青と黄の色についてですが、なぜ、この2色にしたのでしょうか。
まず、黄色を使ったのはとにかく目立つようにするためかなと思います。有彩色の中で最も明るく、視覚に訴える力が強いですし、まわりの明るさに関係なく認識できます。グラフィックデザインの仕事でも黄色はとにかく目立たせたいときや明るいイメージにしたいときによく使います。色の心理効果として、活力がわき判断力があがるといったこともあるようなのでスポーツにぴったりですね。

そして相性のいい色が黒、赤、オレンジ、緑、青、紫などと多い黄色ですが、なぜ青をあわせたのか。

これは青は爽やかさやクリーンさをイメージさせる色。WEBデザインの仕事では信頼感が必要なクライアントの場合によく使用します。心を落ち着ける、集中力をあげるといった効果もあるそうなので、黄色とのバランスでぴったりだったのかもしれません。
また青・黄・白の3色から青・黄の2色になったのは視認性をよりアップするためだそうです。

番外編 こんなボール考えてみた

色と素材の改良により、ボールの視認性・コントロール性がアップしたことでバレーはラリーが続くようになりました。早く試合を決めたい選手には不評かもしれませんが、観客の興奮度アップにつながり、試合を楽しんでもらうための大きな要因になっているようです。

ラリーが続くようにこんなボール考えてみました。(番外編なのでお時間のない方はとばしてください!)

ハムスターバレーボール

ボールの回転にあわせてハムスターが走っているように見えるハムスターのイラストボール。ボールをよく見るようになるのでレシーブの返球率が向上しそう。かわいいハムスターを強烈アタックできないのでラリーも続きそうです。

 

鉄球バレーボール

素材は普通のバレーボールと同じですが、超重量級の鉄球と見間違えるデザインのボール。こわいので大事に大事に扱うためラリーが続きそうです。

そして最後・・・

笑玉バレーボール

常に笑いながら飛んでくる笑玉ボール。なんだかムカっとするので

スパイク打たれる笑玉バレーボール

強烈なアタックをされてしまいそうです。こちらは選手サイドにたったラリーの続かないボールでした!

 

まとめ

こう考えてみると色々な推測ができてとても面白いです。私たちも仕事の場面でクライアントのイメージやターゲットを考えて色選びや構成を考えますが、おそらくバレーボールのデザインも色々と考えて現在の形となっていると思います。
これから、新デザインのボールを使う機会も出てくるかと思いますが、どんな風に進化しているのかとても楽しみです。

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新潟県出身、スポーツとお酒をこよなく愛す。 商品の企画、紙媒体やWEBバナーのデザインを担当しています。店舗向けのウィンドウ装飾シール専門店「デコラヒロバ」のチームの一員として「おでこちゃん」など、イラストも描いています。
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